高校受験の基礎知識

東京都立 都立入試の状況

前年度,2018年度の都立高入試は,都内私立高校の授業料助成金制度拡充の影響で大幅に倍率ダウンし,約30校440人の募集数で第三次募集を実施するという前代未聞の入試になりました。そして今年度の2019年度入試では倍率がさらに下がり一般入試の最終応募倍率は過去最低を記録,2年連続約20校420人の募集数で第三次募集を実施しました。
しかし,普通科の合格率は71.0%と厳しい入試が続いた一方で,商業科98.9%,工業科91.5%,総合学科89.5%と普通科との間で20ポイント程度の格差が生じる二極化の状況になりました。また普通科の中でも中堅校を境に合格率の差が広がり学力面でも二極化が進行しています。

今春の都立高入試が具体的にどのような入試だったのか振り返ってみましょう。

【推薦入試】

文化・スポーツ等特別推薦の入試状況

文化・スポーツ等特別推薦は95校302種目995人の募集数で実施,応募人員は1,934人で応募倍率は前年度(1.96倍)とほぼ同じで1.94倍になりました。

特別推薦の特徴は次の通りです。

  • 応募倍率は高めで推移しているが,一般推薦よりは低い
  • 人気の高い種目は硬式野球やサッカーなど,運動系のメジャーな種目に偏り,中学校時代にはあまりなじみのない種目への応募者は非常に少ない
  • 特別推薦は一定水準以上の技能を持っていないと応募者数が募集人員の数より少なくても不合格になることがある

もっとも応募倍率が高かったのは,南葛飾「サッカー」で9.00倍,次いで東大和「陸上競技」7.33倍,城東「硬式野球」6.67倍,同「サッカー」狛江「サッカー」が6.33倍,深川(普通科)「サッカー」江戸川「サッカー」5.50倍と続きます。
応募倍率が3倍以上になった39校59種目についてみると,サッカーが20校,硬式野球16校,バスケットボールが9校と人気のベスト3は不動です。
前年度,大幅に減少した5倍以上の高倍率種目が今年度は17校18種目と前々年度までの数に戻りましたが,1倍未満の種目数は34校55種目で前年度とほぼ同じとなり倍率の格差が拡大しました。なお、この55種目の中には,硬式野球9校,サッカー5校,バスケットボール5校,と人気種目が多数入っています。応募者数が1人もいなかったのは10校延べ10種目で前年度(9校9種目)とほぼ同数でした。

合格者数は872人,合格率は45.1%です。

一般推薦の入試状況

特別推薦含む推薦入試の全日制募集人員9,005人に応募者数は23,514人,倍率2.61倍で1995年度に普通科に推薦入試が導入されて以降最も低い応募倍率になりました。

学科別応募倍率 2019 2018
普通科男子 2.60 2.82
普通科女子 3.28 3.47
コース制 2.06 2.15
単位制普通科 2.77 2.85
普通科計 2.89 3.09
商業科 1.67 1.73
工業科(単位制除く) 1.68 1.79
科学技術科 1.62 1.74
農業科 2.49 2.51
家庭科(単位制除く) 3.39 2.93
国際科 3.35 4.00
専門学科計 2.00 2.08
総合学科 1.97 2.22
全日制計 2.61 2.78
<推薦応募倍率の推移>

上の表にあるように男女別普通科の男子は2.60倍(前年度2.82倍),女子は3.28倍(同3.47倍),コース制2.06倍(2.15倍),単位制普通科2.77倍(2.85倍)と普通科は軒並み倍率ダウンしたほか,総合学科1.97倍(2.22倍),商業科1.67倍(1.73倍),工業科1.68倍(1.79倍)などの総合学科や多くの専門学科で前年度よりさらにダウンしました。普通科女子と商業科では過去最も低い倍率になったほか,工業科は24年ぶりの1.6倍台,単位制普通科は6年ぶりの2倍台,総合学科も7年ぶりに1倍台まで下がりました。

次の表は,校長会予備調査時の都立志望者の内,どれくらいの割合で推薦入試に応募したのかを示した表です。これを見ると普通科男子は4割を切り,コース制と総合学科は6割を切るなど各学科で推薦入試離れがますます進行していることがわかります。

  2019 2018 2017 2016 2015
普通科男子 39.3% 41.9% 42.3% 43.8% 44.1%
普通科女子 47.8% 49.0% 50.7% 51.1% 52.9%
コース制 59.5% 65.7% 68.5% 76.3% 64.0%
単位制普通科 44.5% 44.8% 49.3% 49.2% 52.7%
普通科計 43.5% 45.4% 46.9% 47.9% 48.9%
商業科 51.1% 55.9% 59.3% 57.4% 63.3%
工業科 55.8% 58.1% 55.4% 56.1% 56.8%
農業科 57.2% 57.9% 60.7% 62.1% 60.8%
家庭科 82.7% 71.0% 74.2% 75.2% 77.3%
その他の専門学科 64.5% 65.9% 64.0% 64.0% 67.0%
専門学科計 58.4% 60.4% 60.0% 59.9% 62.4%
総合学科 59.9% 61.1% 61.3% 65.9% 70.3%
全日制計 46.4% 48.2% 49.7% 50.6% 52.2%

男女別普通科でもっとも高い倍率になったのは,男子が青山で5.86倍,女子も青山が7.08倍でトップになりました。
以下次の表の通りです。

<推薦入試校倍率ベスト5>
男子 女子
学校名 倍率 学校名 倍率
1位 青山 5.86 1位 青山 7.08
2位 小岩 5.59 2位 本所 6.05
3位 城東 5.48 3位 鷺宮 5.46
4位 南葛飾 5.45 4位 城東 5.37
5位 東大和南 4.36 5位 日本橋 5.00

単位制普通科は新宿が5.03倍で例年通りトップ,次いで国分寺3.33倍でした。
専門学科は,こちらも総合芸術「舞台表現」が7.17倍で例年通りトップ,次いで園芸「動物」6.20倍,総合芸術「美術」5.71倍,工芸「デザイン」5.20倍,同「グラフィックアーツ」5.00倍の順でした。全体的に倍率がダウンしたものの,人気のある学校や学科は相変わらず高い倍率を維持しています。

全日制の受検者は23,465人,合格者数は8,964人で合格率は38.2%となって前年度(36.0%)より若干アップしました。
普通科男子の合格率は38.4%,女子の合格率は30.7%とそれぞれ前年度(男子35.6%,女子28.9%)より上がりましたが,おおよそ3人に1人しか合格できないという厳しい状況には変わりがありません。
商業科60.2%(前年度57.8%),総合学科50.9%(同45.2%)と近年にない高い合格率を記録した学科もありました。

【一般入試】

第一次募集・分割前期募集の入試状況

出願状況

海外帰国学級募集分を除く一般募集人員31,517人に対し,出願締め切り時の応募者数は44,054人,応募倍率は1.40倍で大幅にダウンした前年度(1.50→1.43倍)よりさらに0.03ポイント下がりました。
出願締め切り時で応募者が定員に達しなかった全日制の学校(島嶼除く)は,普通科(単位制,コース制含む)延べ21校(前年度19校),専門学科延べ28校40学科(同25校32学科),総合学科4校(同3校)と,こちらも大幅に増加した前年度(20校23学科→47校54学科)をさらに上回る学校数(53校65学科)になりました。

願書差し替え状況を見ると,全日制で願書を取り下げた人は2,761人で応募者の6.2%(前年度6.3%)とほぼ同じ。その結果,定員割れは普通科(単位制・コース制含む)14校(前年度14校),専門学科26校38学科(同19校25学科),総合学科2校(同1校)が定員割れのまま残り,差替えで男女別の普通科から商業科,総合学科への移動が見られたものの,専門学科で前年度より大幅に増加する結果となりました。実学数も38校で前年度(32校)よりさらに増えています。

全日制の最終的な応募者数は,44,031人,最終応募倍率は願書締め切り時と同じ1.40倍となり,今の入試制度となった1994年度以降最も低い倍率となりました。

学科別最終応募倍率 2019 2018
普通科男子 1.50 1.54
普通科女子 1.50 1.57
コース制 1.39 1.34
単位制普通科 1.40 1.37
普通科計 1.48 1.52
商業科 0.99 0.98
工業科(単位制除く) 0.95 1.06
農業科 1.28 1.27
家庭科(単位制除く) 1.36 1.30
専門学科計 1.10 1.13
昼間定時制 1.14 1.56
チャレンジスクール 1.37 1.59

学科別の最終応募倍率は上の表の通りです。
普通科男子の応募倍率は前年度より0.04ポイント低い1.50倍女子は0.07ポイントダウンしこちらも1.50倍と2000年以来19年ぶりに男女の倍率がそろいました。
商業科工業科は志願変更後も1倍に達せず,工業科は過去最低倍率,総合学科は差替えで受験者が約100人増え1.09倍から1.15倍にアップしたもののこちらも過去最低倍率を記録しました。
昼間定時制も前年度の1.56倍から1.14倍へと大幅にダウン,これは分割後期の募集枠を縮小し前期枠を拡大した影響もありますが,応募者数も約50人減りました。チャレンジスクールも応募者が約170人減って1.3倍台まで下がりました。昼間定時制もチャレンジスクールも最近の10年間で最も低い倍率です。
都立高入試は前年度に大幅に倍率ダウンしたことから,今年度はその揺り戻しが予想されましたが,私立全日制・通信制への流れに抗しきれず,一部の学科では反動が見られたものの,全体の倍率アップには至りませんでした。

男女別募集の普通科でもっとも高い倍率になったのは,男子は戸山2.51倍,女子は日比谷2.14倍でした。男子は次いで,日比谷2.47倍青山2.18倍豊多摩2.11倍田園調布2.01の順,女子は鷺宮2.11倍青山小岩2.10倍本所2.09倍という順でした。

単位制普通科では新宿2.13倍で前年度に引き続きトップ,2位は国分寺1.79倍,3位は芦花1.45倍,とベスト3の顔ぶれは固定しています。コース制は小平「外国語」2.13倍深川「外国語」1.75倍松が谷「外国語」1.54倍でこちらもベスト3は不動です。総合学科のトップは相変わらず杉並総合1.51倍,次いで青梅総合1.29倍晴海総合1.24倍で続きました。

<一般入試最終応募倍率ベスト5>
男子 女子
学校名 倍率 学校名 倍率
1位 戸山 2.51 1位 日比谷 2.14
2位 日比谷 2.47 2位 鷺宮 2.11
3位 青山 2.18 3位 青山 2.10
4位 豊多摩 2.11 3位 小岩 2.10
5位 田園調布 2.01 5位 本所 2.09

下の表は,普通科の最終応募状況を学力レベル別に分けて集計したものです。
前年度の2018年度は,45,40,35の学力層が抜け,この層が私立高授業料助成金制度拡充の影響をもっとも受けましたが,今年度は60,55の上位層と35の学力層で倍率ダウンし,上位層が大学附属校などの私立全日制へ,35の学力層が私立通信制に向かったような動きになりました。
ただ,60の層は前々年度の2017年度とほぼ同じ倍率,55も2017年度以前の状況に近く,35では分割前期募集の枠が拡大したことが大幅な倍率ダウンの要因で応募者数は約3%の減で留まっています。その他の学力層でも例年の動きの範囲内なので,男子は私立志向の波は受けたものの全体としては微減で留まったといえるでしょう。
一方で,60の平均倍率1.76倍と35の1.08倍の格差が0.68ポイントとなり,学力による格差が拡大しています。

<男女別募集の普通科男子の最終応募者数の推移>
男子 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度
定員 応募 倍率 定員 応募 倍率 定員 応募 倍率 定員 応募 倍率 定員 応募 倍率
60~ 1,818 3,202 1.76 1,814 3,322 1.83 1,830 3,183 1.74 1,857 3,362 1.81 1,843 3,760 2.04
55~ 2,026 3,382 1.67 2,036 3,631 1.78 2,105 3,551 1.69 2,066 3,419 1.65 2,049 3,459 1.69
50~ 1,842 3,130 1.70 1,852 3,124 1.69 1,837 3,091 1.68 1,843 3,096 1.68 1,861 2,877 1.55
45~ 1,688 2,485 1.47 1,688 2,405 1.42 1,707 2,609 1.53 1,753 2,653 1.51 1,678 2,446 1.46
40~ 2,293 3,022 1.32 2,305 2,963 1.29 2,323 3,308 1.42 2,340 3,195 1.37 2,344 3,017 1.29
35~ 1,701 1,839 1.08 1,585 1,893 1.19 1,620 2,190 1.35 1,609 2,148 1.33 1,620 2,126 1.31
11,368 17,060 1.50 11,280 17,338 1.54 11,422 17,932 1.57 11,468 17,873 1.56 11,395 17,685 1.55

女子はほぼすべての学力層で応募者が減少しており,男子以上に私立全日制・通信制志向の影響を受けたといえます。60,55,50と35の学力層では大幅に減り,学力上位層が私立高に移動したのは男子同様の傾向です。しかも60,50,35の層はこの5年間でもっとも低い倍率になりました。
35の層では募集人員が約100人増えていますが,応募者数も120人7%減りました。
60の倍率1.66倍と35の1.10倍の差は0.56ポイントで差は年々拡大しており,これも男子同様で学力による二極化が進行しています。

<男女別募集の普通科女子の最終応募者数の推移>
女子 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度
定員 応募 倍率 定員 応募 倍率 定員 応募 倍率 定員 応募 倍率 定員 応募 倍率
60~ 1,665 2,757 1.66 1,679 2,890 1.72 1,685 2,918 1.73 1,688 2,986 1.77 1,675 2,955 1.76
55~ 1,859 3,161 1.70 1,885 3,307 1.75 1,939 3,277 1.69 1,882 3,184 1.69 1,867 3,202 1.72
50~ 1,681 2,789 1.66 1,707 2,988 1.75 1,686 2,938 1.74 1,672 3,001 1.79 1,690 2,914 1.72
45~ 1,542 2,383 1.55 1,558 2,451 1.57 1,569 2,423 1.54 1,590 2,581 1.62 1,523 2,310 1.52
40~ 2,094 2,824 1.35 2,131 2,851 1.34 2,140 2,942 1.37 2,133 3,031 1.42 2,127 2,855 1.34
35~ 1,556 1,705 1.10 1,458 1,825 1.25 1,483 2,113 1.42 1,469 2,135 1.45 1,470 2,067 1.41
10,397 15,619 1.50 10,418 16,312 1.57 10,502 16,611 1.58 10,434 16,918 1.62 10,352 16,303 1.57
受験・合格者の状況

2月22日(金)の学力検査に臨んだ全日制の受検者数は前年度(42,719人)より1,029人少ない41,690人,受検倍率は1.32倍で前年度より0.04ポイントダウンしました。
応募はしたものの受検を棄権した生徒は2,341人で応募者の5.3%(前年度5.2%),5%台前半の低い棄権率が4年間続いています。普通科男子は前年度と同じ7.2%女子3.6%で前年度(3.3%)より若干アップしました。女子は単位制普通科でも4.2%から4.9%にアップ,総合学科も1.8%から3.1%にアップするなど棄権者が増加しました。全日制全体の棄権者数は男子が1,592人から1,581人へと若干減った一方で女子は739人から760人へと増えています。全日制で定員割れになったのは,島嶼の学校を除くと普通科(コース制・単位制含む)で21校(前年度16校),専門学科28校42学科(同25校34学科)と大幅に増加した前年度よりさらに増えました。商業科は前年度と同じ9校中5校が定員割れ,工業科15校中10校(前年度は5校)が学校全体の受検者が募集人員を下回りました。

全日制41,690人の受検者の内,合格者数は30,994人,実質競争率は1.35倍となり,1.42倍から1.38倍にダウンした前年度よりさらに0.03ポイント下がりました。また,前年度に引き続き合格者の数が募集人員(31,517人)に達しませんでした。

全日制全体の合格率は74.3%(前年度72.6%)不合格者数は10,696人で前年度(11,712人)より1,016人減となりました。しかし男女別募集の男子の実質倍率は1.41倍,合格率71.0%,(前年度1.44倍,69.5%),女子1.41倍71.0%で(同1.47倍,68.0%)で男女とも70%を超えましたが,女子が3ポイント緩和されました。また,商業科1.01倍,98.9%(前年度1.04倍,96.2%)や総合学科1.12倍,89.5%(同1.17倍,85.8%)など女子の受検者の多い学科でも合格率がアップしており,全体的に女子の都立離れが目立った入試といえます。一方でコース制1.36倍,73.4%(同1.28倍,78.1%)や農業科1.23倍,81.5%(同1.21倍,82.6%),家庭科1.35倍,74.1%(同1.25倍,79.7%),産業科1.19倍,83.8%(同1.06倍,94.7%)など前年度の反動で倍率アップし合格率が下がり,単位制普通科1.31倍,76.4%(同1.32倍,75.8%)や工業科1.09倍,91.5%(同1.08倍,92.2%)はほぼ前年度並みの入試というように変動が激しくなってきています。

学科別合格率 2019 2018
普通科男子 71.0% 69.5%
普通科女子 71.0% 68.0%
コース制 73.4% 78.1%
単位制普通科 76.4% 75.8%
普通科計 71.6% 69.5%
商業科 98.9% 96.2%
工業科(単位制除く) 91.5% 92.2%
農業科 81.5% 82.6%
家庭科(単位制除く) 74.1% 79.7%
専門学科計 86.5% 87.4%
総合学科 89.5% 85.8%

ただ,合格率が上がったといっても下の表にあるように,男女別募集の普通科では学力偏差値45以上では70%を切っており,前年度より緩和されたものの相変わらず厳しい入試になっていることがわかります。普通科で大幅に緩和されたのは35の学力層で,合格率が男女とも約10ポイントアップしました。従来から学力レベルによって二極化の入試状況になっていましたが,今年度はその傾向がより一層加速し,専門学科の合格率を含めて考えると,都立高入試は学力レベルや学科によって二極化した入試状況が顕著になったというのが大きな特徴といえます。

偏差値 男子 女子
2019 2018 2017 2016 2015 2019 2018 2017 2016 2015
60 65.5 63.1 67.1 66.2 57.6 66.2 63.0 63.0 62.4 63.2
55 65.5 61.0 65.0 66.5 66.0 64.1 61.7 66.2 64.9 63.2
50 62.7 63.8 64.5 63.3 68.9 66.2 62.8 62.4 61.9 64.6
45 69.9 73.4 66.0 66.8 70.0 68.4 66.9 65.4 66.4 71.4
40 78.7 80.1 72.8 75.7 79.5 77.1 76.9 75.2 73.8 78.5
35 91.6 82.9 74.4 75.5 75.6 92.2 82.3 75.6 75.0 78.2

入学手続き者数は30,847人,辞退者は147人,辞退率は0.47%で前年度(115人,0.37%)より若干増えました。

まとめ
  1. 一般入試の最終応募倍率は過去最低を記録。
  2. 男女別募集の普通科のほか,専門学科や総合学科など多くの学科で倍率ダウンした。また昼夜間定時制やチャレンジスクールも下がり,都立高全体が緩和された。
  3. しかし男女別募集の普通科の合格率71.0%に対し,商業科98.9%,工業科91.5%,総合学科89.5%と格差が生じ学科による二極化が拡大した。
  4. 普通科の中でも中堅校を境にして格差があり,学力による二極化も拡大した。

第二次募集・分割後期募集の入試状況

全日制第二次募集・分割後期募集の募集人員は前年度より約200人少ない1,443人(前年度1,647人)で実施しました。募集数の減少は分割後期募集数を削減したことがおもな理由ですが,日比谷(5人)をはじめ,大森(22人),光丘(14人),野津田「普通」(14人)など欠員による実施校は増加しました。
応募者数は1,151人,応募倍率は0.80倍で前年度(0.61倍)に続き1倍に達しませんでした。ただ,日比谷には男女合わせて171人が応募,34.20倍という驚異的な倍率を記録しています。
願書差し替え後の最終応募者数は1,152人で倍率は差し替え前と同じ0.80倍でした。

受検者数は1,104人で受検倍率は0.77倍(前年度0.61倍),合格者数は796人で,実質倍率は1.39倍(同1.06倍),合格率は72.1%で前年度(94.5%)より下がり第一次募集・分割前期募集と同じような入試状況になりました。合格率が大幅に下がったのは普通科が93.1%から64.2%へとダウンしたためで,専門学科98.2%(前年度99.5%),総合学科90.5%(同100.0%)と他の学科では変動はほとんどありませんでした。
普通科の合格率が下がったのは日比谷(合格率4.9%)の選抜状況が影響していますが,日比谷を除くと普通科の合格率は78.6%に上がります。それでも前年度より約15ポイントも低く,普通科志向の根強さを示した形です。