受験用語解説

都立高入試用語編

推薦入試

推薦入試には一般推薦と特別推薦(文化・スポーツ等特別推薦)があり、出願に際しては中学校長の推薦書が必要です。全員に個人面接・集団討論(一部の学校を除く)と小論文・作文、実技検査のいずれかを実施します。合否については、これらの検査結果と調査書などを用いて点数化し、その合計点で選考します。なお、調査書は観点別学習状況の評価(ABC)または評定(5段階9教科)のどちらかを調査書点として点数化します。

文化・スポーツ等特別推薦

野球やサッカーなどで優れた能力を持つ生徒を対象とした特別推薦制度です。志願者は特別推薦を実施する学校の種目等から1種目を指定し、出願します(同時に一般推薦にも出願できます)。合否については、各校が自校の教育活動の実績や特色などに基づいて基準を定め、面接、実技検査等を組み合わせ、総合的に選考します。

作文と小論文

作文は与えられたテーマについての意見や感想を、600字~800字でまとめるのが大半です。「高校生活への意気込み」や「高校でチャレンジしてみたいこと」などの他、ニュースや環境問題等のテーマが出題されることもあります。小論文は特定のテーマについて課題文や統計、実験記録などを踏まえた上で自分が考察したことをまとめます。

集団討論

都立推薦入試では原則全校で実施しています(エンカレッジスクール除く)。通常5~7人程度のグループで、ひとつのテーマについて討論を行います。時間は30分程度です。集団討論のポイントは次の通りです。

  • コミュニケーション能力・・自分の意見を分かりやすく人に伝える力、他人の意見を正しく理解できる力
  • 思考力・判断力・表現力・・さまざまな知識を組み合わせて論理的に考える力(思考力)、他人の意見を元に新しい自分の意見をまとめる力(判断力)、自分の意見を適切な表現で分かりやすく伝える力(表現力)
  • 協調性・積極性・リーダーシップ・・他人の意見をよく聞き、理解しようとする姿勢(協調性)、その場に応じて積極的に述べる(積極性)、テーマに沿った方向で話し合いを進めることができる(リーダーシップ)

自校作成問題

全日制一般入試第一次募集で、自校作成問題が出題される高校は16校。
平成30年度より、併設型中高一貫校を除く進学指導重点校と進学重視型単位制高校では国数英の3教科を自校で作成する予定です。
併設型中高一貫校は従来どおりグループ作成を行い、国際高校では英語のみ自校で作成しています。

進学指導重点校 日比谷、戸山、青山、西、八王子東、立川、国立
進学重視型の単位制高校 新宿、墨田川、国分寺
併設型中高一貫校 白鷗、両国、富士、大泉、武蔵
その他 国際

なお,国際を除く15校の英語のリスニングは共通問題と同じ,社会と理科は16校全校で共通問題を実施しています。

<自校作成問題のポイント>
自校作成問題でよく聞くことは,時間が足りないということです。国語にしても英語にしても長文は共通問題より長い文章になります。しかも試験時間は共通問題と同じ1教科50分です。
そのためには,速く正確に問題を解く力が必要になります。
Wもぎ「自校作成校対策もぎ」でトレーニングすることをお勧めします。また,自宅学習で問題を解くときは,時間を測って解いたり,5分,10分と時間を決めて解く,など時間を意識して勉強するのも効果的です。

自己PRカード

推薦入試と一般入試で面接を行うときには自己PRカードを提出します。自己PRカードは、
「志望理由について」
「中学校生活の中で得たことについて」
「高等学校卒業後の進路について」
の3項目からなり、各校が公表する『本校の期待する生徒の姿』を参考にして記入します。面接の資料として活用され、点数化はされません。面接を行わない場合は合格後に提出します。なお志願変更をする場合、変更先の高校が面接を実施するならば、新たに作成し提出しなければなりません。

パーソナルプレゼンテーション(PP)

発表を通して自己の個性、能力、意欲等を表現するもので、面接の一部で行います。与えられた課題による自己PRスピーチや、作品を通じた自己表現など、内容は各校により様々です。検査に必要なものや、持ち込み可能なものは学校によって異なります。ただし作品や道具が使用可能な場合でも、作品や実技の内容そのものを評価するものではありません。

観点別学習状況

9教科の学習内容を、「関心・意欲・態度」「思考・判断」「技能・表現」「知識・理解」の4つの観点(国語は5つ)に分け、観点ごとにABCの3段階で評価したものです。推薦入試では、観点別学習状況か評定のいずれかを調査書点として点数化します。

評定

9教科の学習状況を総括的に5、4、3、2、1の5段階で評価するものです。推薦入試ではこの評定か観点別学習状況のいずれかを用いて調査書点を出します。推薦入試で評定を用いる場合は、5段階×9教科の45点満点から調査書点を算出します。一般入試では、評定から換算内申、換算内申から調査書点を算出します。

換算内申

評定(45点満点の素点内申)から換算した値です。
下記のように学力検査を行う教科×1+学力検査を行わない教科×2で計算します。計算方法は以下のとおりです。

▼学力検査を5科(国・数・英・社・理)で行う場合
◎1倍...国・数・英・社・理
◎2倍...音・美・保体・技家
◎換算内申の満点...65点満点

▼学力検査を3科(国・数・英)で行う場合
◎1倍...国・数・英
◎2倍...社・理・音・美・保体・技家
◎換算内申の満点...75点満点

願書差し替え(志願変更)

一般入試(一次・二次)では、願書提出後1回に限り願書差し替えができます。一度願書を取り下げた学校の同一学科には再提出できません。また全日制から他の全日制に差し替えることはできますが、定時制に再提出することはできません。定時制からは再提出できる場合とできない場合があるので、以下の表を参考としてください。なお、推薦入試は差し替えできません

一次・分割前期 再提出
全日制 定時制
定時制単位制 定時制
単位制以外
チャレンジ
スクール
グループ
A
グループ
B
取り下げ 全日制 × × × ×
定時制 定時制
単位制
チャレンジスクール(注1) × ×
グループA(注2) × ×
グループB(注3) × × × × ×
定時制単位制以外 × × × × ×
分割後期・全日制二次 再提出
全日制 定時制
定時制単位制
チャレンジスクール グループA
取り下げ 全日制 × ×
定時制 定時制
単位制
チャレンジスクール(注1)
グループA(注2)
定時制二次 再提出
定時制
定時制単位制 定時制単位制以外
グループ
B
取り下げ 定時制 定時制
単位制
グループB(注3)
定時制単位制以外

(注1)六本木、大江戸、世田谷泉、稔ヶ丘、桐ヶ丘、八王子拓真(チャレンジ枠)
    ※八王子拓真(チャレンジ枠)は分割後期を実施しないが、
    二次を実施する場合の志願変更はチャレンジスクールに準じて行う。
(注2)一橋、浅草、荻窪、砂川、八王子拓真(一般枠)
(注3)新宿山吹、六郷工科、飛鳥、板橋有徳、青梅総合、東久留米総合

総合得点

一般入試で,入学当日の学力検査の得点と調査書点(内申点)を比率に合わせてそれぞれ計算し、それを合計した点を総合得点といいます(1000点満点)。面接や作文を実施した場合にはその結果を総合得点に加えて選考します。

(例) 5教科、傾斜配点なし,学力検査の得点と調査書点の比率が7:3,面接点の満点が200点,作文点の満点が100点及び実技検査点の満点が200点の学校の場合

傾斜配点

コース制や単位制、専門学科などでは入試得点に傾斜配点を行っている学校があります。傾斜配点とは特定の教科の得点(おもにそのコースなどに関連がある教科)に比重をかけて、その教科が得意な生徒の得点を高く評定するものです。例えば外国語コースで、英語の得点を傾斜配点で2倍すると満点が200点となるので、英語が高得点であれば他の教科で同じ得点をとったときよりも総合得点は高くなります。

男女別定員制の緩和

第一次募集・分割前期募集でのみ実施します。男女別定員制の緩和実施校では、募集人員の9割までを男女別に、残りの1割を男女合同で選考します。したがって、男女どちらかの志願者が定員を下回っていたとしても、全員合格するとは限りません。一般的には男子より女子の方が総合得点が高い(内申が高いことが多いため)ので、残りの1割の選抜では女子が多く合格することになります。男女別定員制の緩和実施校を受験する場合、男子の合格者が定員の数よりも少なくなってしまうケースが多くなります。

分割募集

あらかじめ募集人数を前期と後期の2回に分けて選抜を行う制度で、分割前期募集は第一次募集と同じ日程、分割後期募集は第二次募集と同じ日程で行われます。分割後期は倍率が比較的高くなり、学力の高い受験生が集まりやすいため、合格ラインは前期よりも上がることが多くなります。

連携型中高一貫校の入試

連携する中学校から連携する高校への入学者選抜は、調査書や学力検査を用いない方法で行うことができるとされています。連携する中学校の卒業生について、面接や作文等により総合的に判断して選抜します。推薦と同じ日程で行いますが、調査書の提出はありません。募集人員はその高校の募集人員の10%以内とし、連携する中学校が複数ある場合には中学校ごとに募集人員を決定します。

倍率について(応募倍率/受験倍率/棄権率/実質倍率)

応募倍率
出願者数を募集定員数で割った数値です。志願倍率とも言います。都立の一般入試は願書受付日が2日間あり、またその後願書の差し替えができるので、それぞれ1日目の応募倍率、2日目の応募倍率、最終応募倍率などと呼びます。

受検倍率
出願者のうち、実際に受検した人数を募集定員数で割った数値です。

棄権率
出願しても、実際に受検しなかった人の割合です。棄権者数は最終応募者数-受検者数です。

実質倍率
受検者数÷合格者数です。水増し合格が出たり、定員割れの場合もあるので受検倍率=実質倍率ではありません。

水増し合格

募集定員よりも合格者を多く出すことです。都立高校に合格しても、他の受験校(国私立等)に進学を決めたため入学手続をしない人が出ることがあります。学校はその人数を見込んで、定員よりも多めの合格者を出します。ただし全ての都立高校で水増し合格を出すわけではありません。